写真雑記

深夜徘徊しながら撮る写真のブログです。

尾道の海

「海が見えた。海が見える。
 五年振りに見る、尾道の海はなつかしい」
林芙美子の「放浪記」の、有名な一節
子供の頃、電車にのって岡山方面から尾道に向かう時、造船所のクレーンが見え、

その後、海が見えた時、すごくテンションが上がったのを思い出します。

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尾道の海

祖母の家の生活排水が流れる溝にはアカテガニが住み着いており、普段見られない生き物を探しているとき、造船所のなにか分からない大きな音が、時折聞こえてくる、尾道に来たんだと思わせられました。

子供の頃の夏休みは毎年、祖母の家に遊びに行き、ぼくのなつやすみというゲームみたいな夏を過ごしてました。

こういう経験から私にとって尾道といえば夏、夏といえば尾道なんですが、他の人もけっこう尾道といえば夏っていう人が多いのです、なんででしょうかね?

今でもお盆にはお墓参りに行き、暑い中、坂を登り尾道の景色を見ながら手を合わす、この時だけは変わらぬ尾道の夏を毎年繰り返しています。